家族や同僚が突然、動悸や息苦しさ、強い不安を訴えたとき、何をすればよいか分からず、支える側も慌ててしまいます。パニック発作と分かっている場合でも、本人の苦しさは現実のものです。一方、初めての強い症状やいつもと違う症状では身体の病気を除外する必要があります。決めつけず、安全を確認しながら落ち着いて対応しましょう。
発作が起きた家族に「気にしすぎ」と言ってしまいました。どう声をかければよいでしょうか。
まずは苦しさを否定せず、静かな声でそばにいることを伝えましょう。落ち着いた後に、本人が助かったことや避けてほしいことを一緒に確認できます。
発作の最中は安全と安心を優先します
パニック発作では、強い恐怖とともに動悸、発汗、震え、息苦しさ、めまいなどが急に現れることがあります。本人にとっては命に関わるように感じられることもあるため、急かしたり、理屈だけで説得したりせず、刺激の少ない場所で安心できる距離を保ちます。
| その場で意識したいこと | 声かけの例 | 避けたい対応 |
|---|---|---|
| 安全な場所へ移る | ここで少し休みましょう | 無理に歩かせる、囲む |
| 短く落ち着いて話す | そばにいます。急がなくて大丈夫です | 何度も質問する、強く叱る |
| 本人の希望を確認する | 触れずにそばにいる方がよいですか | 突然抱きしめる、身体を押さえる |
| 症状の違いを見る | いつもの発作と違うところはありますか | 最初からパニックと決めつける |
「落ち着いて」より、具体的な安心を伝えます
「大丈夫」「そばにいる」「必要なら医療機関へ連絡する」と短く伝えます。呼吸法を強く指示したり、紙袋を口に当てたりする対応は、別の病気を見逃す可能性もあるため勧めません。本人が普段、主治医と決めている対処があれば、その方法を確認します。
初めての強い胸痛、意識を失う、片側の手足が動きにくい、呼吸困難が改善しないなど、いつもの発作と異なる症状がある場合は、パニック発作と決めつけず救急要請を含めて医療機関へ相談してください。
落ち着いた後に、次回への支え方を決めます
発作が治まった直後は、本人も支える側も疲れています。その場で原因を問い詰めたり、外出を続けさせたりせず、休める時間を確保します。後日、落ち着いているときに、どの声かけが助かったか、触れない方がよかったか、誰へ連絡してほしいかを話し合います。
場所、直前の状況、症状、続いた時間を覚えている範囲で残します。
今後の声かけ、付き添い、連絡先について本人の希望を確認します。
予期不安や外出回避、生活への影響も含めて主治医へ伝えます。
付き添いを一人で抱え込まないでください
外出のたびに一人の家族だけが付き添う状態になると、支える側も疲れてしまいます。厚生労働省の家族向け情報でも、家族や友人、カウンセラーなどの協力を得て、一人ですべてを担わないことを示しています。本人の自立を急かすのではなく、支援者の休息も含めて役割を分けましょう。
本人が落ち着いているときに希望を聞きます
発作の最中に多くの質問をすると、本人が答えにくいことがあります。落ち着いている日に、声をかけてほしいか、触れない方がよいか、静かな場所へ移動したいか、誰へ連絡してよいかを確認しておきます。本人の希望も状況によって変わるため、一度決めた方法を固定せず、実際に役立ったかを振り返ります。
支える方が原因を説明し切ろうとする必要はありません。発作の経過を見守りながら、安全を確保し、必要な連絡をすることが基本です。発作後に本人が恥ずかしさや申し訳なさを感じているときは、責めずに休める環境を整えます。
家族や同僚が不安を抱えたまま支え続けると、外出や勤務のたびに双方の緊張が高まることがあります。次回の診察で、発作時に困ったこと、判断に迷ったこと、うまくいった声かけを共有すると、本人だけでなく支える方の負担も見直せます。
支える側の迷いも、診察で一緒に整理できます。
- 発作時に本人が安心しやすい声かけ
- 触れてよいか、静かに見守る方がよいか
- 普段の連絡先と医療機関へ相談する目安
- 家族・同僚のうち誰がどこまで支えるか
発作の有無だけでなく生活の狭まりも相談します
発作が短時間で治まっていても、また起きるのが怖くて電車や会議を避ける、家族がいないと外出できない、仕事を休むことが増えた場合は、予期不安や回避の影響を診察で確認します。本人を無理に連れ出すのではなく、困っている生活場面を医師へ伝えます。
職場で共有するときは、病名より対応手順を短くします。
- 静かな場所へ移動できるようにする
- 短い声かけにし、複数人で囲まない
- 本人が希望する連絡先を確認する
- いつもと違う症状では医療機関へ相談する
当院では本人と支える方の不安を整理します
みなぎこころのクリニック横浜関内では、不安障害・パニック障害の診察で、発作の症状、予期不安、避けている場面、家族や職場での困りごとを確認します。ご本人がうまく説明できない場合も、同席やメモの持参について予約時にご相談ください。
みなぎこころのクリニック横浜関内
- 関内駅徒歩1分
- 診療時間: 10:00-14:00 / 15:30-20:00
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- 24時間WEB予約・電話予約に対応
ご予約はWEBから24時間受付です。お急ぎの方は 045-308-9556 でお電話の予約にも対応しています。
パニック発作を支える方のよくある質問
- 発作のときは背中をさすってよいですか?
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触れられることが負担になる方もいます。本人の希望を確認し、触れずにそばにいる方法も選べます。
- 「大丈夫」と言ってもよいですか?
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短く落ち着いた声で、そばにいることや安全を確認していることを伝えるのは支えになります。苦しさを否定する言い方は避けましょう。
- 紙袋で呼吸させた方がよいですか?
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紙袋を使う方法は勧めません。別の病気の可能性もあるため、症状が強い・初めて・いつもと違う場合は医療機関へ相談してください。
- 家族が毎回付き添わないと外出できません。
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一人で支え続けると家族も疲れてしまいます。本人の治療方針を確認しながら、家族や支援者で役割を分けることを検討します。
- 本人に受診を勧めても拒まれます。
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否定や説得を重ねるより、困っている場面を聞き、相談だけでもよいことを伝えます。安全面が心配な場合は家族だけでも相談先を確認してください。
※パニック発作に似た症状は身体の病気でも起こります。初めての強い症状やいつもと違う症状では自己判断せず、医療機関へご相談ください。









